内実コンブリオ

□第2章*咲宮side 前編
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ただ一つの言葉が欲しかったのに。



『 』



まさかその一言が本気だったなんて。



『 』



まさか貴方を傷つけたのが

私の心ない一言だったなんて。



『 だ い き ら い 。 』




―…ごめんなさい。



だって知らなかったの。



あんな大勢のただ一人なんて

気付く筈がないでしょう?









自分なんて。








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