リクエスト&記念作品

□大空のいる学校(仮)
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「うっわー・・・」

リコのジムを見て綱吉は呆然とした。
すると中から一人の少女が出てきた。

「あ、ツナ君じゃない!!
ちょうどよかった!!ちょっと来てくれない?!」

出てきたのはリコだった。

「え・・・っちょ、待ってよリコ!!」

手を惹かれながら連れてこられたのはプールだった。

(なぜプール・・・?)

「リコ・・・なんで俺がここに来られなきゃいけないんだ?」

「しょうがないでしょ・・・。
パパに呼び出されてるし、みんなのも見なきゃいけないし・・・。」

「みんな?」

「誠凛高校バスケットボール部のみんなよ!!
私、そこのカントクなの」

「へー・・・リコがねぇ・・・。」

「だから、お願い!!
ツナなら安心できるのよ〜。
メニューはここに書いてあるから!!
じゃ、よろしくね!!!」

そしてリコはプール場から走って出て行った。

「・・・めんどくさいことになってきた・・・。」

「あの・・・?」

ポツリとつぶやいた綱吉。
すると突然声をかけられた。
声のする方を見ると水色の髪をした少年がたっていた。

「ん?」

「あの、カントクの知り合いですか・・・?」

「あぁ。ま、知り合いといえば知り合いかな?
詳しく言えば、俺の母親がリコの父親と幼馴染なんだよ。」

「ああ、なるほど・・・」

水色の髪の少年と話している時、また別の少年がやってきた。
眉毛が2本分かれている少年だった。

「おい、黒子!
もうそろそろ練習始まるぞ・・・って誰だこいつ?」

「カントクの知り合いだそうです。」

どうやら水色の髪の方は黒子というらしい。
綱吉はちらりと渡されたボードを見た。

(え・・・あいつこんなことするつもりか・・?)

そこにはいろんなメニューが書かれていた。

「えっと・・・最初は・・・。
水中でスクワット50回。しかも4セット・・・。」

綱吉の言葉に二人はぴくりと反応した。

「あの・・・まさか・・・」

「ん?リコからメニューもらってるけど・・・。
サボろうなんて思わない方がいいぞ?」

にこっと笑って綱吉は言った。
二人は冷や汗をかいていた。

「あ、挨拶がまだだったな。
俺は沢田綱吉。元並盛高校生だ。」

「元?」

「そう。多分誠凛に行くことになると思うよ。」

「おい黒子?そろそろ練習はじめるぞって・・・誰だ?」

メガネをかけた青年が言った。

「カントクの知り合いだそうです。」

「沢田綱吉です。よろしく」

「そっか。俺は日向順平。」

眼鏡をかけた青年は言った。

「僕は黒子テツヤと言います。」

「俺は火神大我だ。」

「よろしく。
あ、ちなみに俺高2だから。」

「え・・・マジかよ・・・」

「僕・・・てっきり同級生かと・・・」

「ははは・・・よく言われる。」

苦笑して綱吉は言った。

「まぁ・・・無駄話はこれくらいにして・・・。
そろそろ練習させないとリコがうるさいから・・・」

ちらっと綱吉は時計を見た。
もうすでに10分は過ぎていた。

「んじゃ、とりあえずこのメニュー・・・あと50分までに終わらせようか。」

「え・・・どう見ても2時間はかかる・・・。」

「?これくらい50分あればできるでしょ?」

キョトンとした顔で綱吉は言った。

(((さすがカントクと知り合い・・・。常識が通じない!!!)))

3人はそう思った。



「ありがとツナ君〜って・・・。
一体何があったの・・・?」

リコは部員たちを見て言った。
部員たちはぐったりとした顔で床に転がっていた。

「え?いや、そこに書いてあるメニューを50分休みなしでやっただけ。」

「・・・時々ツナ君って・・・すごいこと言うよね・・・」

ぼそりとリコは言った。

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ちなみにボードに書いてあったメニューは

水中内での筋トレが60%
遠泳が40%ほど書いてありました。

黒子が一番ぐったりしてるんじゃないかな?
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