01/12の日記

00:41
宙組・月組『風と共に去りぬ』
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12月21日には東京宝塚劇場にて宙組版を、1月12日には梅田芸術劇場にて月組版『風と共に去りぬ』を観劇して参りました。

大学の時、文学の教材として少しだけ『風と共に去りぬ』に触れたことはありましたが、原作を読んだり、映画を見ていない私にとっては、宙組公演が初めての『風と共に去りぬ』でした。

まず、何故タイトルが『風と共に去りぬ』なのか―

宙組公演を観て、初めて分かりました。
これまでにあった物、人、思い出、大切なもの等々が戦争によって失ってしまった情景が、『風と共に去りぬ』であり、身重のメラニーを連れてタラへ行き着いたスカーレットの言葉で気付きました。

その台詞のあと、スカーレットが歌う『明日になれば』は、大切なものを失ってもなお希望を捨てずに力強く生きようとする姿そのもの。
私はスカーレットの思いに感動せずにはいられませんでした。

さて、宙組版と月組版。
初めて観た宙組版をベースに考えると、月組版スカーレットは、より女としての面が表現されていたように感じました。
女ならではの駆け引き、意地、それからアシュレと言う名の恋に恋してしまい、それ故過ちや、親族から反感を買うようなことをしてしまう。そして恋は盲目ゆえ、本当に自分を愛してくれているのは誰なのか、気付くことができない愚かしさ等々、スカーレットと言う生き方が主軸となっていました。

また、スカーレットの心の中にいるもう1人のスカーレットことスカーレットUは、宙組は純矢ちとせさんが、月組は凪七瑠海さんでしたが、2人共ハマり役
役が凄く合っていました

ベル・ワットリングは情婦と言う役柄上、どんな役なんだろうと思っていましたが、愛国者で、国を思う気持ち、人を思いやる気持ちを持った役でした。
ベルとメラニーの寄付金のシーン、臨終のメラニーのために祈りを捧げるベルの清い心には涙が溢れました。
(個人的にはマダム緒月が好きかな大判のスチール写真、買いました♪)

マミー役には汝鳥伶さん。
宙組公演、月組公演ともにマミー役として出演されていました。
優しく、懐深いマミーがとても好きになりました

物語終盤でやっとレットの愛に気付いたスカーレット。
だが時は既に遅く、スカーレットの心のうちを理解した上でスカーレットの元を去ったレット。
レットの言葉の中に、「誰かが貴女に私の魅力を再度気付かせて云々…」と言う台詞があり、宙組で観た時は、臨終の淵で「スカーレットを心から愛しているのはレットだ」と言ったメラニーのことを言っているのだと思いましたが、月組で観た時には、スカーレットの心の中―
つまりはスカーレットが自分自身でレットの愛に気付いたということをレットが察したのだ。レットはスカーレットの心の中まで理解していたのだと、とても深い台詞であったのだと感じました。

そしてラストはレットの歌う『さよならは夕映えの中で』で締め括られます。
宙組版は、この歌で始まり、この歌で終わります。
スカーレットがレットの愛に気付いた時には、もう全てが遅く、レットは去って行ってしまう。
スカーレットの感情、レットの思い等々、最後にきてのこの曲は涙が止まりませんでした。

宙組、月組、そして専科の皆さま、感動をありがとうございました。

12月21日:宙組公演A日程朝夏スカーレットVer.@東京宝塚劇場
(1階2列10番台にて観劇)

1月12日:月組@梅田芸術劇場
(1階3列10番台にて観劇)


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