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□端から見れば夫婦です
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おまけ




「あ〜すっかり陽がくれちゃったね」



「うん。そうだね〜」





あれから一時間後、陽はくれ辺り一面暗闇に包まれている。

街灯も少ないので月がいっそう輝いて見えた。




乱太郎としんべヱは帰り道、スーパーの前を通りかかった。





「きり丸今日先に帰ってったけど何か用事でもあったのかな?」



「さぁ〜?あ、あれ…」




乱太郎が不思議そうに首を傾げているとしんべヱが何かに気付いたのか声を上げた。




乱太郎もしんべヱの視線の方へと目を向ける。






「……成る程ね。だから先に帰って行ったんだ、きり丸」

「うん」




乱太郎としんべヱは楽しそうに、そして嬉しそうに微笑み合った。




乱太郎としんべヱの視線の先には、スーパーから出てくるきり丸と土井先生の姿があった。






「きり丸〜…お前なぁ」



「いいじゃないすか!安く買えたんだし!!値切るのはドケチの生き甲斐っすよ!」


「けどなぁ、お前の場合は値切り過ぎだ。見てるこっちは胃が痛くて仕方無かったぞ?」

「なんすかそれ!安くなれば安くなるほどいいんじゃないすか!!」

「安ければいいってもんじゃないだろう。それに店員さん泣きそうだったぞ可哀想に」

「仕方ないじゃないすか!これも家計の為ですよ!先生の安月給で……」

「ええい!ああ〜もう分かった!煩い!!」





ぎゃあぎゃあと騒ぐ二人。




「二人とも何してるんだか……」



はぁ、と溜め息を吐く乱太郎。




「でも……きりちゃん楽しそうだよ〜」



にっこり笑うしんべヱ。


乱太郎もそれにつられてにっこりと微笑んだ。




「まぁきりちゃんが幸せならそれで良いんだけどね」










「今日夕飯何にします?ネギとじゃがいも買ったから……えっと家に何があったかな……」

「豚肉無かったか?肉じゃがで良いんじゃないか…あ、玉ねぎ無いな……」

「もう玉ねぎ無しでいいじゃないすか」

「そうだな。お前が作ったものならなんでも良いよ」

「……ッ先生」




真っ赤になるきり丸。




仕返しにと、きり丸も負けじと言い返す。




「じゃあご飯の後は一緒にお風呂、入りましょうね♪あ・な・た♪」


「な……っ!?」





きり丸に負けじと真っ赤になる半助。






「公衆の全面で何言ってんのあの二人…」


「イチャイチャだね〜」







おわりwV





最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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