V盤夢 〜長編〜
□ヴィジュアル学園 プロローグ
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『うちの親がおっちょこちょいなのは承知していたはずなんだけど。まさかだわ。』
私の手元にはあるはずの無い合格通知書があった。
志願していたのは【聖清泉女学園】という女学校だった。
しかし、手元に届いたのは【ヴィジュアル学園】という共学校。
「ごめんね〜°・(ノД`)・°・お母さんがおっちょこちょいなばっかりに〜°・(ノД`)・°・」
『うん。今始まった事じゃないよ。小学校の時は入学式の日にち間違えるし、中学校の時は修学旅行の荷物間違えてお婆ちゃんの家に送ったもんね。うん。今更もう驚かないよ。うん。』
「塩ちゃんが怖い〜°・(ノД`)・°・表情いつもと変わらないから怖い°・(ノД`)・°・」
『そんなんに産んだのあんたやろ。』
「そうだけど〜(TOT)」
お母さんのこのモードは面倒くさい。
『………必要なもの買いに行ってきますね。帰ってくるまでにとりあえず、泣きやめ。もうヴィジュアル学園でいいから。』
「……うん(ノ_・。)じゃあ、はい。お金。」
『うん。ありがとう。……って、これレシート!!!払えないし!!!』
「あ、ごめん(;´Д`)アワアワ」
『……ハァ。(´ヘ`;)行ってきます。』