*。・SHORT STORY・。*
□EIEVUI
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夜が明けて、
湖に反射する太陽の光で目が覚めた。
大きく伸びをして深呼吸する。
こんなに清々しい朝は本当に久し振りだった。
でも、これからは毎日、
こんな素敵な朝が迎えられる。
そう思うと、胸に溢れんばかりの喜びが込み上げてきた。
私はもう1度深く息を吸って、
湖に背を向けて森へと入った。
まず見つけたのは、私の好物の木の実。
栄養満点で凄くおいしい!
私はその実を幾つか採って食した。
不味くて栄養素の少ないポケモンフーズより、
こっちの方が余っ程いい。
色んな事を思いながら木の実を完食する。
さて、次は何処へ行こうか。
―――ガサッ…
「…ブイ?」
何かの気配を感じ取った。
近くの茂みから…
嫌な予感がする…。
―――ガサッ、ギュンッ!
「ブイッ!?」
ギリギリの所で躱して、振り向けばそれが骨棍棒だと解った。
「逃げられるとでも思ったのか?イーブイ!」
草を掻き分けて、姿を現す。
それに続いて、ガラガラとガーディも現れる。
嫌な予感は、見事に的中したのだった。
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