*。・SHORT STORY・。*
□LETTER
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ガチャ、キイィ…バタンッ……
「…シゲルから、手紙……」
背負っていたリュックを二段ベッドの下に放り、
正面に窓がある机へ向かう。
木製の椅子に背を預けて、
もう1度手紙を眺める。
(…何が書いてあるんだろ?)
そう思いながら、
ライバルからの手紙を凝視する。
ふと「早く読めよ」と、
どこからか声が聞こえた気がした。
「…すぅー…ふぅー……よし。」
たかが手紙1通で緊張するなよと
仲間に言われそうだなと思いつつ、
封を開ける。
その封筒からは、
数枚の便箋が姿を現した。
俺は少しだけドキドキしながら
手紙を読み始めた。
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