テニプリ 〜大好き〜
□仲間
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梨紗は、あれからずっと泣いていた。
「精市君、梨紗さんは、大丈夫ですか」
「うん。今は泣き疲れて眠っているよ…神無さん姉さんを守ってくれてありがとう」
「俺からも。姉ちゃんを守ってくれてありがとうございました」
「いや、大丈夫だ。なんだかんだ言っても梨紗といるのは楽しいからな」
「皆、これからは俺たちも姉さんの事を守るよ。良いね」
「イエッサー」
「ところで、神無さんは夏休みは何か用事はあるかな?」
「いや…特に何も。どうして?」
「夏休みの間の部活中と合宿時に、マネージャーをしてくれないかい?」
「梨紗はするのか?」
「もちろんだよ。姉さんにマネージャーを頼んだら神無さんも一緒が良いと言ってね。
俺も最初から神無さんに頼もうと思ってたから丁度良かったよ。
神無さんはミーハーじゃないからね」
「仕方ないね。やるよ」
「助かるよ。じゃぁ、お願いね。
皆、今日の部活は自由にするよ。自主練をしても良いし、今日は帰っても良い。
俺と赤也はもう帰らせてもらう。真田、俺の荷物を持ってきてくれ。
蓮二、先生には上手い事言ってくれないかい?赤也は、荷物持って、早退しておいで。
神無さんは、姉さんの荷物を持ってきてくれないかい」
「うむ。分かった」
「分かった」
「今すぐ持ってくるよ。兄ちゃん」
「うちも一緒に帰るよ」