姫君のかぶき町探索!

□第6章
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 さて、その頃の土方達はというと……



「土方さん、大丈夫ですか?顔が青いようですけど?」

「い、いえ…大丈夫です」

「…そうですか?」

 そよはこれからある事を知っているのでどうやら慣れてきたようで、お化け屋敷を楽しんでいるようだった。

 因みに、お化け役の人達は舞華から『そよを泣かせる、怖がらせるような事したらぶっ殺す』と(黒い笑みとオーラ付きで)言われているので、そよに対してはさほど驚かせないようにしているのだ。

 その代わり、土方に対しては沖田から『ビビらせろ』との命令が来ているので、普通以上にいろいろ仕掛けたりしていた。

 まぁ、それに気付くような2人ではないのだが……。

「……土方さん、次の通路はどっちにします?」

「姫様のお好きな方で構いませんよ」

「なら……こっちが良いです!」

 そよは迷路のように入り組んだ曲がり角で右を指差した。

「わかりました」

 土方は頷くと、そよと共にそちらへ向かう。

 実は、その方向は舞華や沖田達が待ち構えている方向なのだが……無意識のうちに、そちらを選んだことを、土方もそよも知らない。






 
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