姫君のかぶき町探索!
□第7章
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「さて、と。…だいたいの場所は見終わったかしらね?」
「そうですねィ」
舞華の問いに答えたのは沖田。
日も大分傾いて来て、空はだんだん澄んだ青から茜色に近くなってきた。
「なら、そろそろ帰らないとね」
「えー!?もう帰るんですかー?」
舞華が言うと、そよはむーっと頬を膨らませた。
「だって、日帰りでって言う約束で来たでしょ?」
「そうですけど………。じゃあ、最後に一か所だけ行きたいんですけど、良いですか?」
「分かった。…良いよね?」
舞華はそよの言葉に頷いてから真選組メンバーの方に視線を向ける。
「はい、大丈夫です」
近藤が頷いた。
それを見たそよは嬉しそうに笑い、舞華の手を引っ張って歩き出した。
「そよ。最後に行きたい場所って?」
「それはもちろん―――――――」
そよはニッコリと舞華に笑いかけた。
「『万事屋銀ちゃん』です!」