姫君のかぶき町探索!
□第1章
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「こ、こちらが真撰組の屯所です」
近藤が車の扉を開け、2人を屯所の中へ案内する。
「おっきいんですねぇ〜」
そよは楽しそうに屯所を眺めている。
「そよ、行くよ」
「あ、はい、姉上様」
舞華が声をかけると、そよは舞華と近藤の方へ駆けていく。
そして3人は屯所の中へ入っていった。
「姫様。ふ、副長の土方です」
近藤が隊士たちを集めた部屋に2人を連れていき、幹部を順に紹介していく。
「今日はよろしくお願いします」
舞華がそう言って頭を下げれば、そよも同じようにした。
「真選組総力でお2人の護衛につかせていただきます」
土方も(頭を下げたまま)そう言った。他の隊士たちも黙ったままだが、同じ気持ちで頭を下げていた。
「それでは、ご案内します」
土方が言い、一行は出発した。
この時はまだ姫たちの自由には誰一人として気付いていなかった。