姫君のかぶき町探索!
□第1幕 序章
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「姫様方、こいつが局長の近藤です」
警察長官松平はそう言ってゴリラ…に似た人間、近藤勲を紹介した。
「よ、よろしくお願いします!」
近藤が頭を下げると、
「よろしく、近藤局長」
「よろしくお願いします」
姫と呼ばれた2人の少女が頭を下げる。
背の低い方は徳川そよ、高い方が徳川舞華と言った。
名前からも分かるように、将軍家の姫である(舞華が姉で、そよが妹)。
松平は「それでは」と言って去って行く。此処からは近藤が真選組まで案内し、そこからは土方達も合流してかぶき町を見て回る予定になっている。
何故こうなっているのかというと、そよがまた神楽と会いたいと言って、また抜け出そうとしたのを舞華に見つかり、2人で抜け出そうとしたら舞蔵に見つかり…そして正式に行く許可を貰い、今に至るのである。
「では、行きましょうか」
舞華がそう言う。
(神楽ちゃんに会えるかなぁ〜)
(そよ可愛い…!っていうか、あたしも神楽ちゃんに会いたいな)
(……緊張してきた……。ちゃんと案内できんのかな……?)
それぞれの思いを胸に、まずは真選組へ――――
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