短い夢

□二人の記念日
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明日は
平助君と付き合いだして
一ヶ月の日
そんな時だった
千鶴ちゃんと
楽しそうに話している
平助君を見付けたのは…
「おっ千鶴!!」
「平助君あれ準備出来きた?」
「おぅ!!
教えてくれてありがとな、千鶴」
本当に楽しそうに話してる…
私は二人の姿を
柱の陰から見ていた
「本当
千鶴に頼んで良かったぜ!!」
なんだか胸が苦しい…
二人は話しながら
行ってしまって
「…平助君」
私は立ち尽くす事しか
出来なかった…
平助君は千鶴ちゃんの事が好き?


平助Side
俺と蒼の大切な記念日
名無しさんが好きな物を
用意してやりてぇ
でもどうしても名無しさんが
好きな物が分からなかったから
千鶴に相談したら
イロイロと準備を手伝ってくれた 名無しさん喜んでくれるよな
早く明日にならねぇかな


平助Side終了


暗い気持ちねまま迎えた記念日
「…」
どうしよう
せっかくの記念日なのに
気分はどんどん沈んでいく
そんな時
平助君が私の部屋に来た
「名無しさん俺だけど
入って良いか?」
「うん、良いよ」
平助君は部屋に入ってきて
私の前に座った
「あのさ名無しさんは
今日が何の日か分かるか?」
「私と平助君の記念日…」
「良かった
やっぱ覚えててくれたんだな!!」
「うん
だって大切な記念日だよ
忘れる訳ないじゃん」
そう言うと
突然そわそわしだした彼
「あーなあ
名無しさんこれ…」
平助君の手には髪紐と簪
「これは?」
「ほら名無しさん今男装中だから…簪は直ぐに使えないって
千鶴が…あっ
選んだのは俺だからな!!」
昨日のあれは
そう言う事だったのか
少しでも平助君の事を
疑ってしまった私
「ごめんね平助君」
「えっ…これ気にいらなかったのか!?」
慌てだす彼
「違うよ?凄く、嬉しい…」
「そっか良かった
それで、名無しさんこの簪は…」
何かを言いかけた平助君
「簪は?」
「いつか、一緒に住む時に
着けてくれねぇか//?」
一緒に住む時? 私が?平助君と?
「ねぇ それって…///」
「全部終わったらさ
一緒に暮らそう///」
今日は大切な記念日
でも…
ただの記念日じゃなくなった
私達の新しい記念日
こんなにも沢山の幸せを…
ありがとう…平助君
私、世界一の幸せものだよ

end

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