短い夢

□私の特権
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最近になって分かった事が
一つあります
それは…
「名無しさん僕これ嫌い…
食べれないんだけど?」
「自分の身体大切に…ね
まぁ、僕も人のこと言える立場じゃないけど」
「ほら、これ着て?
あったかいでしょ?」
「僕の名無しさんに触らないでくれる?」
「僕これ大好きなんだ
ありがとう名無しさん♪」
「愛してるよ、名無しさん」
と色々な沖田さんを見れる事
大した事じゃない、
そう思うかもしれないけど
私にとってはとても嬉しい事
だけど…
「ははッ、近藤さん優しいなぁ」
近藤さんには勝てる気がしない だから
とりあえず聞いてみる事にした
「沖田さん!!」
「ん、何?」
微笑みながら
こっちを見てくる沖田さん
直視できない…
「じ、実は…
聞きたいことがあって」
緊張しすぎて胸が苦しいど
言うしかない!!
「こ、近藤さんと私」
その、どっちが
好きなんですか!?
私の一言によって
場の空気が
一気に静まり返ってしまた…
「急に、どうしたの?」
さすがの沖田さんも
少し驚いているみたい
「い、いぇ
その…少し気になってしまて…」
最後の声が聞き取れないくらい静かな声で話す…
顔が熱い、多分真っ赤だ…
「ははははッ、名無しさんちゃん最高!!」
「な、何がおかしいんですか!!」
急に笑い出す沖田さん
「そんなの比べられるわけないよ」
「そ、そう…ですか」
少し残念な気持ちになるのは
どうしてだろう…
「だって近藤さんの
『好き』と名無しさんの
『好き』は違うから」
「?」
私は沖田さんの言っている
意味がわからずに首を傾げた
「近藤さんの好きは
家族に対する気持ちみたいなものかな」
空を見上げながら話す沖田さん 「名無しさんに対しての好きは…」
ちゅっ
「////!?」
頬に触れただけの軽い口づけ
「こういうこと♪分かった?」
ここで分からなければ
後が怖い気がする
「…わかり、ました///」
「いい子」
今度は頭を撫でられる
今日は、自分で…伝えたい
何故かそう思えた
今伝えないと、今しかない
「名無しさんちゃんすk…「好きです!!///」
「へっ?」
次は沖田さんが
呆けた声を出す番だった
「今なんて?」
「その… 好きだって言ったんです///」
半分やけになっている
「へぇ〜」
沖田さんはニヤッと笑った
「どういう意味で?」
「っ///」
恋人として…
耳元で小さな声で囁いた私
「ありがとう、僕も好きだよ」
あぁ
やっぱりこのときの笑顔が
一番好き
優しく包むような表情
全てを忘れさせてくれる
幸せにしてくれる
そんな太陽のような笑顔
やっぱり
こんな沖田さんを見れるのが
私にとっての一番の特権です♪
end

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