★短編☆

□素敵な変態
1ページ/3ページ

『あ〜、疲れたぁ!』


─なーんて、こんなこと言ったって誰も返事しないけどね。


そう。今現在、橙咲家にはくれは以外誰もいない。

両親とも、仕事の出張でいないのだ。


『今日の練習ハードだったなぁ〜。
 おかげで汗だくだ』


くれはは誠凛高校で、バスケ部のマネージャーをやっている。

練習ハード=仕事が増える、ということだ。

今は春にも関わらず、体育館の熱気はものすごいのだ。


『う〜ん、うん、そうだ。お風呂入っちゃおう』


♪〜♪〜♪〜


くれはは鼻唄混じりに服を脱ぎ終え、風呂場のドアに手をかける。






ポチャン








─?・・・!?え。今水の音…
 てか、今誰もいないんだし、大丈夫、大丈夫!


『しーらーないっしらないっ僕は何も知らないっ♪(^-^;』








ガチャ













「…あ」

『え“・・・』











シーン・・・













『いやぁぁぁぁあああ!!!!!』




バタンッ









『うわぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!』

「なんだよ、勝手に入ってきて勝手に悲鳴あげやがって…」





ガチャ








『ぎゃぁぁぁぁあああ!!!!!』



バシッ




「うおっ…いって」

『見んな見んな見んな見んな見んなぁぁぁぁあああ!!!!』


くれはが何でこんなに焦っているかって?

説明しよう!

くれはの目の前には今、彼女の幼馴染みである、青峰大輝がいるのだ。

全裸で。






そして彼は全裸のままこう言い放った。


「一緒に入るか?」

『んなわけあるかぁぁぁぁあああ!!』

→次へ
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ