★短編☆
□素敵な変態
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『あ〜、疲れたぁ!』
─なーんて、こんなこと言ったって誰も返事しないけどね。
そう。今現在、橙咲家にはくれは以外誰もいない。
両親とも、仕事の出張でいないのだ。
『今日の練習ハードだったなぁ〜。
おかげで汗だくだ』
くれはは誠凛高校で、バスケ部のマネージャーをやっている。
練習ハード=仕事が増える、ということだ。
今は春にも関わらず、体育館の熱気はものすごいのだ。
『う〜ん、うん、そうだ。お風呂入っちゃおう』
♪〜♪〜♪〜
くれはは鼻唄混じりに服を脱ぎ終え、風呂場のドアに手をかける。
ポチャン
─?・・・!?え。今水の音…
てか、今誰もいないんだし、大丈夫、大丈夫!
『しーらーないっしらないっ僕は何も知らないっ♪(^-^;』
ガチャ
「…あ」
『え“・・・』
シーン・・・
『いやぁぁぁぁあああ!!!!!』
バタンッ
『うわぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!』
「なんだよ、勝手に入ってきて勝手に悲鳴あげやがって…」
ガチャ
『ぎゃぁぁぁぁあああ!!!!!』
バシッ
「うおっ…いって」
『見んな見んな見んな見んな見んなぁぁぁぁあああ!!!!』
くれはが何でこんなに焦っているかって?
説明しよう!
くれはの目の前には今、彼女の幼馴染みである、青峰大輝がいるのだ。
全裸で。
そして彼は全裸のままこう言い放った。
「一緒に入るか?」
『んなわけあるかぁぁぁぁあああ!!』
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