黒バス夢Book
□優しい彼。
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「おら、笹原!ドリンク切れるぞ、補充しとけ!」
休憩にはいった皆にドリンクを配っていると、幸ちゃんからドリンクが切れそうだという事を伝えられる。
「幸ちゃん、さっきから私ドリンクの補給しっぱなし…」
「暑くなれば減るの早いのは当たり前だろーが。んで部活中は『笠松先輩』って呼べって言ってんだろ。」
笠松先輩…
嫌だよ堅っ苦しい。
幸ちゃんは私の2個上の幼馴染。
だから女の子苦手らしいけど、私には普通…
寧ろ厳しい!
「1人でやるの、結構大変なんだよ?タンク重いし…」
「だから敬語使えって言ってんだろーがシバくぞ?」
「まぁまぁ笠松。確かに女の子1人じゃ大変だよ。」
こ、この優しい声は…
「小堀先輩…!」
小堀先輩はいつも厳しい幸ちゃんと違っていつも優しい。
…こっそり、片想い中の人です。
「それに、幼馴染なのに敬語なんか使ってたら壁感じるよな。…ほら、俺も一緒に行くから補充行こう?」
こういうさりげない優しさが素敵。
「小堀、あんまこいつ甘やかすんじゃねぇ。」
分かってるって。
そう言って私の手を取ると歩き出した。