黒バス夢Book
□トモダチごっこ。
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「笠松?バスケ部主将の?」
そう、と隣に座る男…森山は楽しそうに言う。
「の、女嫌いを治せ、と。」
そうそう、とさらに楽しそうに言う森山。
こいつは最近話すようになった、まぁただのクラスメイトなんだけど。
何かと私にちょっかい出してくる、所謂ウザい奴。
「何で私なわけ?」
私と…笠松っていう人との接点は全くない。
高校は3年間とは言えクラスが違えば話す機会なんてない。
初めて聞く名前だし、ましてやバスケ部の主将という事なんて森山に言われなければ知らなかっただろう。
当然浮かぶ疑問を口にしてみるも、当の森山は
「何となく」
としか言わなかった。