黒バス夢Book

□ずっと、
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今日も仕事が終わり、家に帰る。

「ただいま。」
「あなた、おかえりなさい。」

いつも出迎えてくれる俺の大切な奥さん、千晶。
そして・・・

「パパ、おかえりー!」

千晶とのあいだに生まれてきてくれた、可愛い愛娘、彩花。
2人がいてくれれば、仕事の疲れなんて吹っ飛ぶな。

「千晶」
「ん?なに?」
「おかえりのキス、してくれよ。」


愛しくて、ついキスしたくなる。

「ば・・・っ、彩花の前よ・・・///」

顔赤くしちゃって、可愛いな。

「いいじゃないか。・・・チュッ」
「・・・///」







「ん・・・っ、てっぺ・・・んっ///」
「・・・っと、すまん。つい」

ちょっと長くしすぎたみたいだ。

「でも俺はこんなんじゃ足りないな。」
「ねぇパパー。ママと何してるのー?」

彩花が興味津々といった様子で見ている。

「キスって言うんだ。でもこれは、本当に大切な人としかしちゃいけないんだ。」
「へぇ、じゃああやかはパパとするー!」
「お、パパにしてくれるのか?うれしいなぁ、はは。」

そう言って俺にキスをしようと背伸びする彩花を抱き上げる。

「あやか、おおきくなったらパパとけっこんするの!」
「ホントか?約束だぞ?」
「やくそくぅー!」

「彩花、パパみたいになっちゃダメよ。」
「おいおい、それはどういう意味だ?」
「そのまんまの意味よ」

俺みたいな人・・・


「そうだな・・・女の子は小さいほうが可愛いもんな。」
「そっちじゃなくて!」

なんだ違うのか・・・


「彩花がキス魔になったら困るわ」
「おい、俺がキス魔だって言いたいのか?」
「そうよ」

うーん。

「じゃあ千晶、キスの先もしようk・・・」
「馬鹿!どうしてそうなるの!?」


うぅ・・・

「パパ、きすの先ってなぁに?」
「それはな、えっ・・・」
「彩花にはまだ早いでしょうが!馬鹿!」

千晶はいつの間にか脱いだスリッパで俺の頭をはたく。
俺はゴキブリじゃないぞ!



「・・・ったく。もうご飯できてるから食べましょう。」
「おう!」







***

彩花を寝かすあいだ、俺は絵本を読んでやっている。
日課になって、大分読むのも上手くなったぞ。


「めでたし、めでたし。はい、おしまい。今日はここまでな。」
「えぇ〜もっとー!」
「いい子にしてたら明日も読んであげるからな。おやすみ。」
だだをこねる彩花の頭を撫でてやると、すぐ眠そうになる。
「うん、おやすみ・・・」




俺がリビングに戻ると、千晶は台所で皿洗いをしている。

「千晶、彩花寝かしつけたぞ」
「ありがとう。」
「・・・なぁ」
「なぁに?」

「おいで。」

ソファーに座り、ぽんぽん叩きながらこっちに来るよう促す。

こいつは昔からそうなんだ。

人前じゃ絶対に甘えてこない。
でも、本当は甘えん坊なんだ。

それにしても、娘の前でも恥ずかしいなんてな


「うん・・・///」

だけどそんなところが可愛いんだ。

「なぁ千晶・・・キスしたい。」
「・・・いいよ///」


そっと唇を重ねると、真っ赤に染まる頬。


限りなく愛おしくなって、抱きしめる。

「千晶、俺・・・お前と結婚できてよかったよ。」
「鉄平?」


「千晶と彩花、そして俺。3人で、ずっと幸せ。約束しよう」

「・・・うん、約束。」


そう言って互の小指を絡め、また、キスをした。





















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