きまぐれな猫

□第三訓〜万事屋の下の化け猫と妖怪と〜
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ガラガラ―――


朝、万事屋のドアが開く音。



「銀さーん!!神楽ちゃーん、千尋くーん!!起きてますかー?・・・って起きてるわけないか」




「んーーーー」




地味眼鏡くんの声で目が覚めた。



隣を見ると、銀さんはまだぐーすか寝てる。



一応起きてるってことを知らせに、地味眼鏡くんのところへ行く。



って・・・


アレ!?



俺、あの2人の名前しらないような・・・。




バンッ――――




「うぉ!!」




いきなり障子が開いて、思わず声をあげる。



「あ!!千尋くん!!起きてたんですか」




眼鏡がニコニコしながら喋る。



あ、名前聞かなきゃ。



「あのー、君、名前は?」




「あ!!言ってませんでしたっけ?僕、志村新八って言います」



あー新八って言うのか。


何で新八なんだ?新一でも良くない?




まぁ、いいか。




「あ、そういえば、千尋くん。万事屋で仕事すると同時に、下の、スナックでもバイトするんですよね?」




あ、


そーいえば


そういう条件もあったような・・・。



「あーそうだった」



「だったらすぐ行った方が良いですよ!!もうすぐ開店なんで。遅れたら下の人怖いですよ〜」




まじでか。


怖いのか〜。




って


そんなことより


「急がなきゃ!!」



着替えようと思ったけど・・・



新八くんがまだ部屋にいる。



んーどうしよう・・・。




「あのー僕、出てったほうがいいですかね?」



「あ、うん」



なんて気がきく眼鏡なんだコイツは。



超良い奴じゃん。



新八くんが出て行ったのを確認するともうスピードで着替える俺。

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