[小説]さとみ小説

□店長と私の365日
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23日目

本日、ダークマター日和って
おい!
なんでだよ…
なんかあったのか?
昨日、あんなに元気だったじゃないか!
どうにかしろ!
気まずくてしゃーない!
さっきからドアからちょっと顔出して命令してくる…
クソ〜
誰だよ!あんなにしたやつ〜
〜♪
とかなんとか言ってると
やぎちゃんとず氏君と、ん?あと一人誰だろ?
「うぃ〜す!ss。清水は?」
「ただいま、引きこもり中でございます。用のある方はメッセージをどうぞ」
「またか…まったく、店の裏貸してもらおうと思ったのに」
まっまさかまた、蛇じゃ…
「ん?蛇じゃないよ。今日は、これだ〜!」
鞄からゴソゴソして、取り出したのは、そうPSP!
それをやるために…
ご苦労なことです。
「てな事で、カウンター使わせてもらう」
「はいはい〜。どうぞ〜」
カウンターの方に彼らが行ったとき、
ガチャ
音につられて店長が出てくる。
お前は、天照か!
「今の連中は?」
「いつものメンバーですよ…。あっ一人分からない人がいたんですよ〜」
「女か?男か?」
「女です。何でも、ゲームやるって言ってましたよ」
「そうか。ならそれは宇治川さんだ。ゲームもどうせモン○ンだろ」
へぇ〜
てか店長の機嫌なおってね?
ヤッター
峠を越したぞ!
店長は掃除を始める。
暇すぎたので、やぎちゃんを妨害することにした。
殴られた。
24日目
今日は、初のお給料日〜
うぇーい!
お給料でなに買おうかな…
って
ん?
道向こうに見知った顔が…
あれは多分…
やぎちゃん…だよね…?
となりの女は誰だ!
ちょいまち、なにしてんだ!?
きっとお仕事なんだ…うん。
ってどんな仕事してんだよ!
乙女に夢をプレゼントフォーユーですか!?
この件は後ほど尋問させていただきます。

25日目
昨日、貰ったお給料でジョ〇ョをまとめ買いしました!
うぇーい!
今日は、一日漫画を読みたいと思いま〜す。
俺は、人間をやめるぞジョ〇ョー!
26日目
とうとうこの日がやってきた。
やぎちゃんを尋問…
搾りとってやる。
「やぎちゃ〜ん。ちょっと来て〜。話があるの〜」
「なんだい?」
いつもの調子でこたえるやぎちゃん
いつまでその態度でいられるか見ものだ。
「一昨日、女のコと歩いてましたよね〜?」
考えこみ、はっとした顔になるやぎちゃん。
「なんだ〜見られちゃったのかぁ〜」
頭を掻きながら、まいったと呟く。
「しかも〜手を繋いでましたよねぇ〜?」
「そこまで詳しく見てたのか!?あちゃー」
「それで〜誰なの?あの女…」
私は、珍しく凄んでみた。
「そこまで知られちゃしゃーない…
実は、俺。ホストクラブで働いてんだ…」
えっ?
思考停止…
「あの子はお客さんだよ」
バーン!
雷が身体を貫くような衝撃!
さとみは100ダメージをうけた。
さとみは倒れた…
→コンティニュー
ロード
「なななっなんでまたそんなとこで働いてんの!?」
ニヤリッと笑い、やぎちゃんは続ける。
「取材だよ。取材。今度の小説は、ホストが主役なの」
「てか、働け無いでしょ?なんで面接パス出来てんの?」
「そこの店長と知り合いだから…かな」
店長仲間多!
夜のお仕事ってこれか…
「でも、期間限定だから。ね?」
ね?じゃねぇ!
飲み物かなんかか!
だから…
態度が男みたいなのね…
「おい、お前邪魔だ。そこをどけ」
店長が掃除の最中で、やぎちゃんがその通り道にいる。
「よっ」
カウンターの上にジャンプでのる。
「おーいー、また汚してどうすんだよ!」
「細かいな〜気にすんなよ、男だろ〜」
この際はっきり言うが、やぎちゃんの方が男っぽい。
店長の乱入のおかげで、尋問が途中で終わってしまった。
チクショ〜
店長め!

27〜31日目
休日をもらったのでちょっと旅行します
楽しんできたいと思う。
32日目
いろいろと休みをエンジョイしました〜
お陰様でいろいろと満足です。
うぇーい!
行けたらまた行きたい!
〜♪
久しぶりに聞く音…
商品棚の後ろからちらっと見える店長
「なんだ、お前か」
私で悪かったな…
とりあえず着替えて店にでる
「お前が居なくて寂しかった…」
え?
なんか恋愛ゲームみたいだな
いつになくツンデレの店長…
この後、どうなるかな…
まず抱きついてくるだろ
後は、こっちがぽかんとしてるときにキスが…
って
いやぁーーーーーー!
店長とそんなことしたくない!
何を考えてるんだ私は…
「お前が居ない間、ずっとず氏と二人っきりだったじゃないか…
俺は、やつの処理道具じゃない」
何を言ってるんだよ!
自分で言ってることがわかってんのか!
あぁそうだ
確かにお前さんは処理道具じゃないよ
つーかできねぇよ
いや待てよ…
まさかのBL展開?
美味しくない…
はっ何を考えてるんだ
そうか休みが悪かった…
そうだな、うん…
〜♪
「さっとみちゃ〜ん!会いたかったよ〜」
ん?
この聞き慣れたちょっと低い声は…
ぐはぁっ
「あ〜いたかったよぉ〜」
犬のように飛び付く
「あぁ…やぎちゃん…久しぶり」
「なぁ〜に?ずいぶんと冷たいんじゃない?もう、いいよ。二度とじゃれついてやらない」
ふと、こういうところ女の子だなって思う
普段、見せない顔をちらっと覗かす
くすりっ
思わず笑ってしまう
「なぁ〜に?気持ちわるぅ〜」
いぶかしげに見つめるやぎちゃん
あぁ…
ずっとこんなほのぼのした日々が続けばいいな…

【完?】
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