[小説]さとみ小説

□店長と私の365日
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?」
はっはい?今なんていいました?えっこれは答えるべきなのか?
「ふふっ。シャイなお嬢ちゃんだ。でもそういう女の子好きだよ」どどどどうしよう。返せる言葉がない。この人はレズなのか?わかったぞ!コイツ変態だ。
ならこっちもそれなりの返答を。「貴方の方こそどちらから来られたのですか?」
「ハハハ。あなたも声を変えて話せる人なんだねー。もちろんさっきのは挨拶程度の冗談だから気にしないでね」
ダメだ!キャラ不特定だ。掴めない。
「それであなたの名前は?私は、青柳 優花。皆からはやぎさんって呼ばれてたりする。よくわからないんだけど」
一様店長の友達らしいし、まぁその友達がキャラが濃いのも、今までの経験上うなずける。
よって名前を教えることにした。「私は、清水 さとみ。よろしくお願いします。」
えっ?という顔を相手がしている。
「清水…清水…あっ思い出した!たしか店長も清水だった気がする。ってことは店長の親戚かなにか?」
とふいにその人が目の前からきえる。その次に目に入ったのは店長愛用のホウキの棒の部分がいままでしゃべっていた所を走ったとこだった。
パシッ。
速すぎて見えなかった。
「そんなわけ無いだろ。コイツが親戚ならまず斬り捨てている」
ひぇー斬り捨てられるー。
「そうだよねーこんな堅物なわけ無いもんねー。ごめんね。」
「別にいいが。」
「別に店長に言ってない」
「しょぼん、しゃぼん…」
またアレだ。
ぶつぶつ言っている店長を置き去りにしている。取り扱いがうまいのかもしれない。
「こういうときはほっとけばいいんだよ」
簡単に言ってくれるなー。
大変だ。店長が鬱になりつつある。
〜♪
「あっいらっしゃいませー」
「おうっ清水!それとやぎさん!うー!」
「うー!」
凄い!
あのテンションにやぎちゃんはついていってる!
「黙れ。ず氏。俺は機嫌が悪い」
「なんだと、ごら」
なんだか自分だけ取り残されてる感がいなめない…
「あっず氏くん新人さんが入ったんだよー」
「あぁーこの前の!清水の彼女かなんかかと思ってたわ」
こんなのの彼女なんか断固お断りだ。
ふと店長を見る。あぁ…ダメだ。なんかうなだれてきてる。
ついには陳列をし始める。
「…んでこの娘の名前は清水 さとみ。」
「ん?清水って店長の親戚かなんかなん?」
さっきの出来事がデジャウする。パンッ。
だけど、前と違う点はず氏くんはそれを受け止め、なおかつ相手をバタフライナイフで刺す寸前で止めていたところだった。
強っ!ず氏くん凄い!
っていうかこの二人何者!?
なんでよけられるの?
無理でしょ。
「俺に斬りかかるなんて、清水いつから相手を見なくなった」
「いやーごめんよ、ず氏。さっきやぎさんにもそれ言われたばっかでストレスがたまってたんだ。許してくれたまえよ。ハーハッハッハ」
目の前の動きが速すぎて頭が混乱してきた。
「さとちゃーん。だいじょーぶ?ごめんよ。いろいろと騒がしくて。いつもこんなんだから気にしないでね」
いつもって凄いな…
このテンション、普通の人間にはついていけない。
「うっうん!大丈夫だよ」
「そうか、なら安心だ」
なんだろうこの無駄なイケメンは…
「ほらーさとちゃんが困惑してるでしょ」
「いやーごめんなSS」
「えっ?SSってなんですか!?」
「清水 さとみだから、頭文字をとってみたんだよ」
そんな安直でいいのか?
「それはそうと、今日は清水に用があってきたんだ」
「俺に用だって?やだよ。またど
うせ変なもん食わせる気だろ!」
「大丈夫だ。今回は安心設計のやつだからきっと美味しいよ」
「料理人は三岡だろ?どちらにしても危険だ」
「えー清水が来てくれなきゃつまらないじゃん」
「わぁーたよ。行けばいいんだろ。うるっせぇなー」
「よっしゃ。じゃあ、仕事が終わり次第三岡の家に集合な。じゃあなー」
手を振りながら去っていく。
嵐のような男だ。
その後はやぎちゃんとたわいの無い話をして終わった。楽しかった。

5日目
昨日、店長から
「夜勤のやつがくたばったから代わってくれ」
と言われた。初めての夜勤だ。
その事を伝えた店長は何だか怒っているようだった。
ぶつぶつ呟き
「散れ、女」
やらなんやらいっている。
店長はどうやら夜勤の店長とうまがあわないらしい。
店長いわく
「やつは好かん。なんかムカつく。お前も気をつけることだ」
と言っていた。
そんなにひどい人なのだろうか…
だとしたらいやだな…
まぁとりあえず事務室にはいる。
「おはようございますっ」
まず、目に入ったのは女の人だった。この人が店長なんだろうか?
“あっ”と向こうも気付いた様子で話しかけてくる。
目が悪くてあまりわからなかったが胸がやたらとでっかい。
てか胸が強調されている服を着ているからなおさらでかく見える。
「あら、貴方がさとみちゃんね?」
第一印象:なんだかプライド高そう。
「私が夜の店長、堀越。以後よろしく。」
だいぶ、ハキハキしている。
「こっこちらこそ、よろしくお願いしますです。はい」
「とりあえず指示はお店に出てからからするから。速く出てもらえる?」
最初っから命令口調やべぇー
店長とは大違いである。
ドキドキしながらドアを開ける。「うわぁ…」
昼間の閑散具合と比べて人が居ること居ること。
「どうしたの?そんな初めて見るような
顔して」
「いやですね…人が多いなぁと思いまして…」
すると堀越店長は少し呆れたような顔をし
「だから私が代わりに稼いでるんじゃない…」
と言い放った。
ヒェー!
○○コンビニの夜の店長が怖い件についてスレをたてる。
店の客の割合は男が断然多かった。そして一握りの女のお客さんの中に見たことがある人が居たような気がした。似ている。似すぎている…
まぁいいや…
気のせいかもしれない。
「さて、さとみには何をやってもらおうかしら…」
変な仕事じゃなければいいな…
「じゃあ商品の陳列をお願いするわ」
決定が早いこと
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