SHORT-STORY

□合い鍵
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ガシャーン…!!







「だからあ!」







はじめまして、皆さん。
あたしは愛実です。






ただ今、訳あって応接室に居ます。






ここにはもちろん…







「うるさいよ愛実」







お馴染みの雲雀さん










「クフフ…そうですよ、愛実。
うるさいです」








「うるさい!骸さんは黙ってて下さい!」






そう、骸さん。






「おやおや。
僕は君をそんな風に育てた覚えはありませんよ」







「いやいや。
あたしも骸さんに育てられた覚えはありませんよ」






こうやって、もう30分以上も話しをはぐらかされてます。





なんか…



「泣きたくなってきた」






「やめて。
風紀が乱れる」






「あたし、風紀を乱す程の泣き方はしません」





あたしは大袈裟にため息を吐いた。





「で?」





で?


じゃねぇよ!!






「だからあ!」







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