SHORT-STORY

□ビー玉ふたつ
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「ねぇ恭弥ぁ」



「何、愛実」



「つまんない」








応接室のソファーにごろごろと居座る君。



何考えてるんだろうね。






「知らないよ」



「そんなぁー…」



「暇なら手伝ってよ」



「それは嫌!
文字見ると頭痛くなるもん!」







じゃあ、仕事終わるまで待っててよ。







「ねーえ?」



「……」



「つまんなーい」



「……」



「恭弥ーっ!!」



「うるさいよ」







何回目かわからない溜め息。



原因は紛れも無く、君。







「恭弥の髪ってサラサラだよねー…」



「あんまり触らないでくれる」



「良いじゃない!
付き合ってるんだからっ!」






そう言われてもね。





「サラサラーっ」



「はぁ」







そして、また溜め息。



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