SHORT-STORY
□ありがとう
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「ただいまー」
いつもの様に、ドアを開けて部屋に入る。
「あれ…?」
ガランと誰もいない談話室。
いつもならルッスーリアが出迎えてくれたり、
ベルとマーモンが言い争いをしてたり、
スクアーロが叫んでたり、
レヴィに睨まれたり、
ボスに無視されたり……
「あれ、おかしいな」
任務で汚れたコートを床に置き、ソファーに浅く腰かける。
なんか、変な感じ。
「報告書、まとめちゃお」
胸ポケットからボールペンを取り出し、今日の任務の出来事をまとめた。
時計の針は午後7時を過ぎた辺りを指している。
こんなゴールデンタイムに誰も談話室にいないなんて、
「変なの…」
あたしは気になって、廊下へと出た。