the basketball which kuroko plays

□チャリアカー組
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「真ちゃーん、キスしよ?」


「は?」


只今、冬休み最後の日。


宿題が分からない高尾は緑間の家に押しかけ勉強会中。


だが緑間があまりにも真面目すぎて(高尾的にはもっとイチャラブな勉強会になるはずだった)、ついに我慢出来ず冒頭に至るわけである。


「まだこの問題解いてないだろう」


「けどけど〜、その前の問題は解いたじゃん。ね?いいよね?じゃあ、キスしまぁす」


高尾が顔を近づけたら


「く、来るなっ!」


緑間は離れる。


「真ちゃんのケチ!」


机に頭を突っ伏してはぶてる高尾。


「………」


その様子を見た緑間は呆れて言葉もでない


だがずっとこのままだといつまでも宿題が終わらないとみた緑間は、仕方なく高尾に近づく。


そして、高尾の頭の近くに顔を寄せ


「おい高尾。顔をあげるのだよ」


「なんだよ真ちゃん」


ブスッとした態度で渋々顔をあげた高尾の目前に緑間の顔があり、緑間は自ら高尾の唇に触れる。


顔を離してすぐに顔を反らす緑間。


「え、ちょ…真ちゃん?」


常に賢者タイム発動の緑間が自分からキスをするというありえない行動に驚く高尾。


緑間は耳まで顔を赤く染めて


「早く続きをするのだよっ!そして早く帰れっ!」


相変わらず目を合わせないまま言う緑間を見て、嬉しくなった高尾は思わず笑みを洩らす。


「ふふっ真ちゃん、かーわいっ」


「だ、黙るのだよっ!」


未だにムキになっている緑間に


「はいはい」


と返事をする高尾であった。





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