silver soul

□イメチェン
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「おい高杉!お前はいつまで教室に顔を出さぬつもりだ!」


毎日の如く俺―高杉晋助を教室に連れていこうと説得しに来る俺のクラスの学級委員長(らしい)桂小太郎


ヅラは、毎日学校には来ているものの教室に行かない俺をどうしても教室に行かせたいらしい


「聞いておるのか、お前は!」


ヅラはたまり場であるプレハブ小屋にズカズカと入ってくる


「聞いてらァ。耳にタコが出来るほどなァ」


本当、うざったい


お前のその長髪並みにうざったい


「ヅラじゃない桂だ。聞いておるなら何故教室に来ないっ!?」


「何で俺が教室に行かにゃならねェ」


逆に問いただすが、ヅラは何事もないように


「教室に来なければ授業を受けられぬだろう。それに、教室は楽しいぞ!」


どこがだ


実は、ヅラがあまりにもウザすぎて教室に行ったことがある


そん時は、ビビって全員固まってたじゃねェか


と、いうようなことをヅラに愚痴ると


「フム、なるほど。確かに高杉は、怖いイメージだからな」


と言いながら何かを考え始めた


やっと静かになってボーっとしていた


そして、5分が経過した頃に


「お!良いことを思いついたぞ!俺は天才だァァァ!」


何かを思いついたようだ


「何だァ?」


面白そうだから聞いてみる


「高杉の怖いイメージを取り除けばいいのだァァァァァァ!」


いやぁ、俺天才。と大威張りするヅラ


ってか、5分も考えてそんなことかよ


5分もありゃ、そのイメージをどう取り除くか考えれんだろ


やっぱ、こいつ馬鹿だ


俺はかなり呆れながら


「んで、その方法はなんだ…?」


と聞けば


また考え始めた



その日、ヅラは「良いこと思いついたぞ、高杉!明日、俺の言うとおりにして教室に顔を出せ!」と言って帰っていった





次の日、俺はヅラの言うとおりの格好をしてきた


なんというか、うん


怖くはないが…変じゃね?


とは思ったが、既に教室の前


先公もいることだし、入るしかない


俺は勇気を振り絞って、教室に入る


すると、気に食わねェ先公が話しかけてきた


「お〜高杉、やっときやが…?」


その次に、放課後になると顔を出す来島、河上、武市、岡田も話してくる


「晋助様ァァァ!会いたかったッス…?」
「晋助…。来たでござる…か?」
「高杉殿。お待ちしておりま…した?」
「晋ちゃーん、昨日のコロッケパン食べてくれ…た?」


俺の格好を見て、一瞬硬直するクラス


銀八なんか、ペロキャンを落としている


そして…


「高杉!?プハッ、おまっどーしたその格好!!つか、お前高杉か!?」
「晋、助様。か、可愛いッス…プクク」


と大爆笑の渦につつまれた


この格好をさせた当本人を見ると


「まさか、本当、にプフッ、着て、くるとは…。クククッ」


と大爆笑


まさか、俺…



ハメられた!?



「ヅラ…テメェ……」


「ヅラッじゃないっ…ンフッ!か、かつら…」


「死ねェェェェェェェェ!!!!!!!」


「ぎゃあああああああ」


そらから桂が血に染まり、高杉がこの先ずーっと笑い者にされたのは


いうまでもない




「けど、かわいかったぞ。可愛い杉」


「うるせェよッ!」

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