中西京介

□アイシテルノコトバ
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「それが誰だか知らないけどさ、俺にしておきなよ」

神堂春じゃなくても、他の男に彼女が想いを寄せてるなんて我慢出来ない。
彼女は俺だけのものにしたいし、俺だけのものでいて欲しい。

そんな俺の言葉を聞くと、これ以上ないくらいにヒロインちゃんの顔が赤くなる。

「私が好きなのは…京介くんだよ?」

3回目の思ってもみない反応は、俺の鼓動を速めるのに十分だった。
いてもたってもいられなくなって、離れたヒロインちゃんをまた抱きしめる。

「ホントに…?嘘じゃないよね?」

腕の中で頷くヒロインちゃんを見て、やっと頭が現実に追いついて来た。
そして、使うのはすっごく悔しいけど、やっぱり名言だし、と自分に言い訳をして、
神堂春の言葉をヒロインちゃんに囁いた。


「もうあとに戻れないな」


これ以上の訳、次に会う時までに見つけてくるから。

覚悟しておいて?



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