短編

□シリウス
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にぎやかしくしているのは高尾和成。
淡々とした口調で語り、メガネを器用に左手で押し上げている背の高い男子は緑間真太郎。

二人は同じ部活同じクラス。
そしてお付き合いなんかもしていたりする。


「…お前が俺の分まで見ておけばいいのだよ」

不意に返された言葉に、高尾は目を見開いて隣を19cm見上げた。

『そうやって笑っててくれ。ずっと』

緑間の高尾への願いはこれ一つなのだけれど。

そこまで高尾が気付けたかどうかは知らない。
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