秀徳高校バスケ部
□3Q
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試合開始から6分、
点を入れては入れられてが交互に繰り返されていた。
真ちゃんにも思うようにパスが出せない。
パスカットがうますぎんだろ。
けど今のとこ真ちゃんのシュートは止められていない。
「真ちゃん!」
「うるさいのだよっ」
「ナイッシュー!」
結局第1Qは俺らが3点リードして終わった。
そして第2Qが始まって、第1Qではまったく動かなかったSFの1年が動きはじめた。
「はいはい、どいてねー」
「どかしてみろよ!」
「スキだらけですけ、どッ!!」
「なっ‥!」
嘘だろ‥あっさり抜かれた。
そいつはそのままゴールまで突っ走ってダンクした。
おいおい‥!
160あるかないかぐらいの身長でダンクできんのかよ!?
火神並み、いやそれ以上の跳躍力あるんじゃね!?
やべぇ、こいつマジでやべーよ!!
「高尾!!パスよこすのだよ!!」
「真ちゃん!」
「もーらい」
「はぁ‥?」
ちょ、一体どっから湧いてきたんだよ!?
別に影が薄いわけでもねーのに俺の目にうまく入ってこない。
「高尾、マーク変われ!!」
「宮地サン?!」
「いいからさっさと変われ、埋めんぞ!」