短編
□我慢することは大切
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相変わらず俊の家は広い。
初めて来たときはトイレ行くだけで迷いかけてたし‥
来たときはいつも俊のベッドにダイブするのがお決まり。
だけど今日は我慢。
「んーっ俊の匂い超好きー」
ダイブせずにそっと座った。
「なぁ華奈」
「ん?」
「なんか‥あったのか?」
「へ?」
「俺でよけりゃなんでも聞くからさ!」
「は?」
「誰かに何か言われたとか!?」
「す、ストップ!俊っ落ち着いて!」
「じゃあ何で‥!!」
「‥‥」
「俺は今の華奈よりいつもの華奈の方がいい」
「‥そう?」
「ほら、いつもみたいに背中に飛びついてきてくれなきゃ俺も調子狂うし‥」
「じゃあ」
お言葉に甘えて、
「俊ー大好きーっ!!」
end
(ひらめいた、好きな人の隙間)
(華奈ヤベェよそれすげー!)
(へへ、ありがとー!!)
(これで将来うちに嫁いでこれるな!!)