longstory
□転校生ってかなりの確率で人気者にならない?
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はじめに言っておく。
私、早乙女千晶の親は
とてつもなく過保護です。
今回転校する理由もそれです。
不良にナンパされて、
連れて行かれそうになって
まぁ、警官が助けてくれたんだけどね?
親が真っ青になっちゃったんです…
…そして、出した結論は、
男として
新しい学校に通うことだった。
――――――――――――
『はぁ…なんでこんなこと…』
今日からここ、
銀魂高校に通うことになりました。
『とりあえず職員室か…』
ガラガラ
『失礼しまーす…』
シーン…
『えっ?』
誰もいないの…?
なんで?だって…まだ授業だって始まってないはずなのに…
「お、噂の転校生じゃん。」
『ぅわあああああっ!』
急いで振り向くと、
銀髪で、死んだ魚のような目をした若い男の人が立っていた。
「なんだよ…そんなビビるかぁ?普通(笑)」
『いや…だって…』
「そんなんじゃ、すぐバレちゃうぜ?千晶ちゃん♪」
『…!』
この人…知って…!
「なんでそんな驚いてんの?一応担任なんだよー?知ってて当たり前でしょ。」
まぁ…それもそうか。
「で。」
『はい…』
「これからヤローとしてここにいるんだったら……死ぬ覚悟でいたほうがいいかもしれねぇけど…」
『はい…ってええええ?!それ、ちょ、どういうことですかっ?!』
「ぃやぁ、可愛い可愛い千晶ちゃんだけど……ぃや、だからこそ、3Zの奴らは何するかわかんねぇんだよ。」
『3Z…?』
「あ、千晶のクラス。ちなみに俺、坂田銀八が担任で〜す。」
……Z?
私、どこに連れていかれるんだ…?
「ま、もとはイイヤツばっかだから、なんとかなるだろ。」
『頑張りますっ!』
なんかよくわからないけど!
大変なクラスらしいから…頑張らなきゃ!
『あ、そうだ、坂田先生…「ちょっとストーップ!」……なんですか?』
「坂田先生はアウトだろう!うんうん。」
『アウト…?』
そうだ!と言って、私の肩に手をのばしてきた。
「そんな呼び方じゃ、女だって疑われるだろう!」
『…はっ、そうか!』
そして、耳元でこう呟く…
「銀八とか…?」
『銀…八…?』
ブシューッ!!!!!
『ぎ、銀八?!鼻血出てるよ?!大丈夫?!』
「(反撃くらったぁあ!上目とか反則だろーっっ!)」
『銀八…?大丈夫?』
「(なんだこのド天然娘はぁあああっ!)」
『ねぇ?』
「…大丈夫。問題ない。今日も空が青いってのと同じくらい問題ない。」
『そ、良かった!(ニコッ)』
ブシュー!
『銀八!まただよ!多量出血で死んじゃうよっ!』
「(千晶は銀さんを殺す気ですかーっ!多量出血の前にキュン死しちゃうからーっ!)」
『大丈夫だよね?!』
「問題ない。ここに空気があるってのと同じくらい問題ない。」
銀八、大丈夫かな?
顔も赤いし…
熱でもあったりして…
「じゃ、そろそろ教室行くか。」
『うんっ!』
.