Love and Tire

□OIRAN UTOPIA
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設定…{幕末の吉原:花魁N.次期将軍J.家来S.名士の息子O(成瀬).茶屋の主人A}



葦の茂る花街 月は紅色
道中 男たちは皆ビンビンさ

「こんど大夫になった子は言葉では表せないほどの美人らしいぞ」

「なんとも新造の頃から評判らしい」

「それはぜひとも……」



誰もが私を一度抱きたいと
なけなしの金を茶屋に落とすのさ

なんてハッピー? なんてアンニュイ?


「若、どちらへ?」

「今日はあの子に会いにいく」

「左様でございますか。すぐ用意させます」

「ああ、はやく頼むぞ」



「ニノちゃん、お仕事だよ!」

『はあ…今日はどちらさん?』

「今日は若様だよ」

『またですか?もう今月4回目ですね』

「ニノちゃんが大夫になってからほんと儲かるよ!んひゃひゃ」

『はいはい…行ってきます」


城さえ傾くこの美貌




ア・ソレ 歌えや歌え!

「今日も可愛いな」

『んふふ…おおきに』

「ほら、もっと舞をみせてくれ」

『ええ』

ここがユートピアさ

「おまえの右に出る花魁なんていないな」

『そんなことありまへん//おおきに//』
((当たり前だっつーの))

永遠に枯れない花が
あるとするなら それは私よ?
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