Love and Tire
□わたがし
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水色に花びらの浴衣がこの世で一番
似合うのはたぶん君だと思う
よく誘えた 泣きそうだ
『あーあ、なんで負けちゃったんだよぉ』
「んひゃひゃ!似合うよニノちゃん♪」
『あの人たちもノリノリで浴衣選んでたし、俺のこと何だと思ってんだ…』
「いーじゃんたまには♪」
『…そーだね。たまには相葉さんとこうやって出かけるのも悪くないですね』
((きゅんっ))
なんだこの子。
ほんとに女の子じゃないの!?
「あ、あれ!わたがし買ってきてあげるね、待ってて!!」
『あっ、ちょっと……もう…あいばかはすぐはしゃぐんだから…んふふっ』
………
「はい!!ニノちゃんのぶん!!」
『ありがと。…楽しいね、相葉さん♪』
僕はうなずくだけで
気の利いた言葉も出てきやしない
君の隣歩く事に慣れてない自分が恥ずかしくて
「あ、うんっ」
『なにそれっ!んふふ』
((好き))
想いがあふれたらどうやって
どんなきっかけタイミングで
手を繋いだらいいんだろう
『うわっ、手べたべたになっちゃった。相葉さんティッシュ持ってない?』
うわー なんて顔を歪めながら両手を差し出すニノ。
相変わらずハンバーグみたいな可愛い手。
((この手をひとりじめしたい))
どうみても柔らかい君の手を
どんな強さでつかんで
どんな顔で見つめればいいの
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