Love and Tire
□ニノはペット
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「ただいま」
「おかえんなさい」
ニノはペット
ちょっと愛想の悪いペット
「玄関まで迎えきてくれないの?」
「めんどくさいの」
ペットってご主人様の帰りを
玄関で待ってるもんじゃないっけ
「こっちおいでよ」
「ここがあったかいの」
いつも帰ったら布団にいる
「うそ」
「なんで」
「なんでオイラの布団なの」
「あったかいから」
愛想の悪いペットは
全然素直じゃないんだ
「じゃあニノの布団に毛布ひいてあげる」
「別に・・・いいよ」
「寒いんでしょ」
「うん」
素直じゃないオイラのペット
でもオイラはご主人様だもん
いっぱいいじわるしてあげる
「こっちのほうがあったかいよ」
「・・・うん」
ゆっくり自分の布団に移動するニノ
「つかまえたっ♪」
「にゃぁッ//」
いじわるしたあとはいっぱい甘えさしてあげる
「よしよし//」
オイラのひざの上に座らせて
頭をなでなでしてあげる
そしたら・・・ほら
「寂しかったの」
素直になったオイラのペット
しっぽをふりふり
オイラの顔をぺろぺろなめる
「今夜も寒いね」
「しかたないから一緒に寝てあげる」
そうして今夜もオイラの隣で丸くなって眠る
オイラは知ってる
ニノがいつもオイラの布団にいるのは
オイラの匂いが大好きだから
帰ってもそっけないのは
オイラからぎゅってしてもらいたいから
でも愛想のないペットは言わない
ただ今日も寝言はきまって・・・
「さとし・・・だいすき・・・」
「んふふ//」
可愛い可愛いオイラのペット
世界に一人だけのペット
END