Love and Tire
□夢
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雨まじりの雪
最初で最後の夜
熱く熱く絡み合った腕も体も
もう二度と交わることを知らず離れてく・・・
「・・・グスっ・・やだ・・さとし・・いなくなんないで」
「ごめんね・・・思い出なんか・・・作んなきゃよかった」
後悔してる
そんな目を見てしまうと現実に戻ってく
「やぁ・・そんなこと・・言うなっ」
お願いだから
夢よ醒めないで・・・
「もっと一緒にいたかった」
智のいった最後の言葉
「カズ・・・大好き」
「カズ・・・あのね・・・・・」
「なにっ!?ねえ・・・さとしっ」
眠りにつく前に最後の笑顔を見た
「哀しくなるのは本当にカズが好きだから」
聞き取れないくらいの小さな小さな声で囁いた
「しあわせに・・なるんだよ」