Love and Tire

□夢
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しばらくして智が起きてる時間が少なくなった

「ん・・あ・・・・カズ来てたの」

「お、やっと起きた!も〜毎日寝てばっか」

「んふふ、よく寝れるよ」

病気のことなんて気にしてないように
いつも通りのように

冗談っぽく振舞うのが精一杯だった

「カズ・・・いる・・?」

「・・・いるよ」

「・・・よかった」

「智」


「・・・・Zzz」

「寝んなばーか・・」



智が寝たのを確認してから言った・・

「好き・・・ねえ智、俺ね好きなの」


「・・・好き」


驚いて顔を上げるとこっちを向いて笑う智の顔があった


「寝たんじゃねぇのかよ」

「カズが泣いてる気がしたの」

「泣いて・・ねえっ・・」

「泣いてる」

「これはっ・・あれだよ・・汗・・だから」


「んふふ、カズこっちおいで」

布団の裾をめくってひとりぶんのスペースを空ける

両思いになれた・・・

なれたのに・・・・

なんでもっと早く伝えられなかったんだろう

「智が元気になったらね、一緒に釣りでも行ってあげるよ」

「・・・そうだね・・・」


終わりから始めた恋

「元気になったら」なんて夢みたいな話

でも今は夢でもいいからさ・・・

「行こうか、んふふ」


「それから・・絵も・・描こうね・・」

「うん」

「散歩にも・・・行こうね」

「うん」

「それから・・・んんっ」

不意に重なった唇

どっちのものか分からない涙の雫

「未来」の話なんて智には残酷だったかもしれない

「カズ・・んんっ・・ん・・」

「あ・・さと・・し・・んあっ」

重なり合っても悲しみは消えない
でも、それでもいいから求め合って

「カズ・・・カズ・・ん・・あぁ・んん」

「んんっあああ//・・んあっああ」

「カズ・・きれぇだよ・・」

「あんっ・・さとし・・ひとつになろう・・」

「ん//そだね・・・んっ」

「あぁぁんっ・・あぁ・・さとしぃ」
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