Love and Tire
□ダブルラリアット
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「あ、また間違えちった」
「おい、しっかり覚えろって」
「んひゃひゃ!ごめんごめん!」
「一緒に練習しよっか」
から回る事も楽しかったこのままでいたかった
から回る事を続けていたら報われると信じていた
「ちょっとドラマ撮影行ってくるわ!」
「あ、待って!俺も映画の撮影あるから一緒に出よ」
「はーい、おつかれさん!頑張って!」
「頑張って!」
「・・・忙しいのって大変そう」
周りの仲間達は自分より高く回れるから
下から眺めるのは首が痛いと拗ねたフリをしていた
「一緒に練習しよう」
「オイラが教えてあげるよ」
「違うわ!これはこうやって読むんだよ」
「風邪?薬あるから待ってて」
半径85センチがこの手の届く距離
みんな優しいんだ
でも頼ってばっかじゃいけない
俺だって嵐なんだから
俺だってみんなみたいに出来るんだ
「相葉ちゃん!すげーよ!」
「志村さんとバラエティーやんだって?」
「なんてやつだっけ」
「志村どうぶつ園でしょ」
「あ、それだ」
「んひゃひゃ♪みんなありがとう!俺、頑張る!!」
「頑張れ!」
「応援してるよ!」
「見るよ、どうぶつえん」
「はしゃぎすぎて迷惑かけんなよ!」
「んひゃひゃ!よろしくお願いします!頑張ります!」
どうでしょう?昔の自分が見たら褒めてくれるかな
目が回り軸もぶれてるけど
「相葉さん、次の動物これでいきたいんですけど」
「はーい♪大丈夫っすよ!」
23.4度傾いて眺めた街並みは
いつの間にか見た事のない色に染まっていた
「最近相葉ちゃん頑張ってるね!」
「うん、忙しそう・・・でもなんかすごく楽しそう」
「んひゃひゃ!次の仕事行ってきまーす!」