Honey Jiro Book
□FUTON
1ページ/2ページ
「ん〜…」
すやすやと眠るジローの寝顔を見つめていた。
その頬に、優しく口づけをする。
「へへ…」
ふわふわの金髪を撫でると、ジローは薄らと微笑む。
たまらなくなり、口づけを繰り返しながら服に手を入れてジローの肌を撫でる。
「ふぇ…?」
ジローが気付いて薄目を開ける。
「なっ…んむっ!?」
声を上げられる前に、唇で口を塞ぐ。暴れようとする腕を押さえつける。
大人しくなったと思い、そっと唇を離す。
「何してんの…?跡部…」
ジローは驚きを隠せないという表情で、小声で聞く。
ここは合宿所の俺様の部屋のベッドの中。俺様は布団をすっぽり被って眠っているジローの隣に潜り込んでいた。
「久しぶりだな、ジロー」
「昼間も会ったC〜…。なんで一緒に寝てんの〜?」
「お前が俺様の部屋に遊びに来て、そのまま寝ちまったんじゃねーの」
「そーだっけ…?ごめんごめん。起きるから」
眠そうな目をこすり、起き上がろうとするジローを抱き寄せて止める。
「いいじゃねーの。ゆっくりしていけよ」
「え〜、でも…」
渋るジローを自分の胸に埋める。ジローは大人しく俺様の胸に収まった。ジローのふわふわの髪を撫でる。
厳しい合宿の中ではジローにこうして触れる機会がなく、俺様はジローの感触を確かめるように撫でる。
「…へへ、久しぶり。景吾」
「ああ…」
見つめ合い、布団を被ったまま唇を重ねる。
「ジロー…」
「ん…」
舌を絡めようとすると、ジローが顔を背けた。
「…部屋の人たちは?」
「もう真夜中だぜ?寝ちまったよ」
「あ…」
強引に唇を奪い舌を絡める。
「ん…は…」
ジローが顔を赤らめて俺様の唇を受け入れる。
その顔にたまらなくなり、ジローの背中に手を這わせ、首筋にも吸い付いていく。
「あっ…だめだよっ…」
「アーン?」
「みんないるのに…」
構わずジローの身体を撫で回す。
「お前が声出さなきゃバレねえよ」
「起きちゃうよっ…やっ…」
「声抑えろ」
ジローを押さえ付けて服を脱がしていく。
「っ…!」
「アーン?しっかり勃ってんじゃねーの」
「だって…久しぶりだもん…!」
「ククク…可愛いやつ…」
ジロー自身を優しく握ってやる。
「ふ…!」
ジローは口を押さえ、必死に声を抑えている。
「布団…汚しちゃう…ん…!」
「んな事気にしなくていい。俺様が全部なんとかする」
「あっ…!ん…へへ…」
自信に満ちた顔でそう言うと、ジローは少し笑顔になって俺様の首に抱きついた。