Honey Jiro Book
□夢幻の息
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※榊ジロ・跡ジロ 病み気味・暴力描写・微グロ?メインキャラではありませんが死ネタを含みます。
「いや…!やめて…!」
「怖がらなくていい…大人しくしているんだ」
「やぁっ!!助けて!!」
制服のシャツを引きちぎられて、まだ性を知らないジローの身体を大きな手が這い回る。
「あっ!うあ…!」
「綺麗な肌だ…」
ジローの髪を撫でながら、下半身をまさぐる。ジローは身をよじって逃げようとするが、ジローの小さな体では叶わない。
「大丈夫…すぐに良くなる」
ジローの中に無理矢理反り立つ自身を突き入挿れていく。
「痛い!助けてえ!!あっ!ああっ!」
入学してしばらくしたある日、ジローは榊に犯された。部活が終わった後ジローを呼び出し、そのまま襲った。
俺がその事を知ったのは最近だ。
それを知ってから、俺は何度もジローに想いを伝えた。
「ジロー、いい加減に俺のもとに来い」
「跡部…」
部活が終わりの誰もいない部室。俺はジローを引き止めて言う。
「本当は榊の事なんて好きじゃねえんだろ?あんな事されて好きになるはずがねえ!」
「へへ、ごめんね。俺監督が好きだから…」
「下手な嘘をつくんじゃねえよ」
「嘘じゃないC〜!この前なんかね、目隠しされて色んな所触られて、俺すごく感じちゃって…
「んなこと聞いてんじゃねえ!!」
俺はジローの肩を掴む。ジローは俺が急に大声を出したためか、怯えた顔でこちらを見ている。
「お前たち、何をしている。もうとっくに部活は終わったぞ」
「監督っ!早く帰るC〜」
ジローはパッと俺から離れ、榊の腕にまとわりついた。
そのまま二人は学校を出て、ジローは榊の車に乗り込みどこかに連れ去られていった。
「もっと早く気づいていれば…」
もっと早く気がついていれば、榊の泥沼から引きずり出せたかもしれないのに。
「あ…!あ!監督っ!もっと…」
「慈郎はいけない子だ…」
ひと月ほど前、部誌を提出しに行った俺の前に現れた光景。扉を開けると、ジローと榊が交わっていた。
「…監督っ!?」
「や…跡部…!?」
俺が驚いて声を上げると、ジローはどうにか自分を隠そうと身をよじった。しかし榊はそれを許さず、しっかりとジローの腰を掴んでいる。
「ん…!だめっ…いやあっ…」
「跡部…ご苦労だった。部誌はそこに置いて、もう帰りなさい」
俺は部誌を置くと、その場から逃げるように立ち去った。
次の日ジローを問いただすと、ジローは榊とのこれまでの事を話しだした。
「最初は辛かったんだけど…だんだん気持ちよくなってきてね…?俺、監督の事好きになっちゃった…」
「っ…」
ずっとジローの事が好きだった俺はショックだった。ジローが本気でそう言っていると信じたくなくて、自分の思いを伝えた。ジローに監督が好きだと言われても、何度も伝えた。