めいんーsecondー

□【短編】ハッピーハロウィン
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フレイは「漆黒のツバサ」をアレンジした小悪魔風のコスチュームを身に纏い、大好きな彼のもとへと向かった。


【ビシュナル】

「ビシュナルくーん!Trick or Treat?」

「お任せください!こんなこともあろうかと、執事ビシュナル、アップルパイを用意しておきました!」

「アップル……パイ?」

「はい!これはどこからどう見ても―」

「炭ですね」

「ク、クローリカさんっ!?いつの間に!?」

「というわけで……いたずら開始ー!」

「うわぁっ!姫っ、こんなところでキスなんて……!」


【キール】

「Trick or Treat!」

「あーっ!フレイさん悪魔みたいで可愛いー♪」

「でしょー♪ほら、お菓子をくれないといたずらしちゃうぞー!」

「大丈夫、ボク、お菓子いーっぱい用意しておいたんだ!はい、クッキーでしょ、ショートケーキでしょ、プリンでしょ、それからスイートポテトに……」

「ちょ、ちょっとキールくん!?」

「ん?まだ足りない?んーとね、じゃあ、おだんごも付けちゃう!」

「えっと……」


【ダグ】

「ダグ!Trick or Treat?」

「はァ−?なんだそレ。呪文か何かカ?」

「違うよー!お菓子をくれなきゃいたずらするぞっていう意味なの!」

「なんでそんなことされなきゃいけねーんだヨ!」

「お祭りだからいいのー!もう、お菓子くれないなら……こちょこちょこちょ!」

「うわっハ!やめロ、やめッ…うわははははハ!このやロー!お返しダ!それッ!」

「あははははは!ごめん!ごめんっあははっ……やめてっ!ダグっ!」

「まだまダ−!」


【ディラス】

「ディーラス♪Trick or Treat?」

「なっ、どうしたんだ急にそんな格好して……」

「今日はハロウィンだから変装してるの。ほら、お菓子くれなきゃいたずらするぞー?」

「お菓子ったってお前……オレは甘いもん嫌いだから持ってねぇぞ?」

「じゃあ、いたずらしちゃいまーす!」

「おっ、おい待てこらっ……!うわっ、ちょっ、顔が近っ……ばっ、ばかやろう!」

「……。はぁぁ…やっぱりふさふさして気持ちいい……」

「し、しっぽ……?」

「あれ?ディラスなんでそんなに顔赤いの?」

「なっ、なんでもねぇよ!こら触るな!あっち行け!(キスされるかと思った……)」


【レオン】

「Trick or Treat?」

「なんだ。また新しい遊びでも思いついたのか?」

「遊びじゃなくてお祭りですよー!ほら、お菓子くれなきゃいたずらしますよ?」

「ほう。俺はたまたま今チーズケーキを持っているが、アンタにはやらないことにした。」

「なっなんでですか!」

「アンタのいたずらとやらを見てみたくなったからな。」

「へっ?」

「ほら、やってくれるんだろう?どんないたずらだ?」

「ちょ、ちょっと近……!」

「それとも、外じゃ恥ずかしくてできないようないたずらか?」

「……っ!!!」


【アーサー】

「アーサーさんこんばんは!Trick or Treat?」

「これはフレイさん。今日は小悪魔というわけですね。では、Happy Halloween!ショートケーキをどうぞ。」

「あっ、ありがとうございます…アーサーさん、さすが準備がいいですね」

「はい。毎年ハロウィンには取引相手のお子さんにお菓子を差し上げていますからね。ところでフレイさん。」

「はい?」

「Trick or Treat?」

「えっ!」

「どうしたんですか?お菓子をくれなければ、いたずらしますよ?」

「あっ、あの、えっと…わたし、お菓子持ってなくて…!」

「そうですか。フレイさんはされたいんですね。こういういたずらを……」

「んっ……!ちょ、ちょっとアーサーさん!」

「ふふっ、顔が赤いですよ?……さて。続きはベッドの上でしましょうか、フレイさん?」



【End】
 

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