09/23の日記
00:05
ヒヨドリバナ:清楚
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「ねえガジル君!!男の方は清楚な女性が好きって本当?!!」
「そんなもん俺が知るかよ!」
「え、でもガジル君だって一応男だし・・・」
「一応ってなんだ!!!!」
ギルドの長イスで昼寝をしていたところを、ジュビアが揺さぶり起こしたため、
寝起きで少し機嫌が悪いガジルは、わざわざ起こしてまで聞く事か、とジュビアを怒鳴り散らす。
もちろんそんなガジルに気押される事がないジュビアは、
雑誌を片手に、清楚って具体的にはどういう感じ?グレイ様も、清楚がお好きかしら?と、更にガジルを質問攻めにする。
「つーか、なんの雑誌だよソレ。どうせロクでもない女の読み物の情報だろ」
「え?これ?週刊ソーサラーよ?『男性魔導師153人に聞きました!女性のタイプ別ランキング』」
「153人て中途半端だなオイ。んなもん鵜呑みにすんじゃねえよ。女だって、「面白い奴が好き、ただしイケメンに限る」とかあんだろーが」
「確かに!」とジュビアは一瞬驚くが、次に口から出るのはいつものセリフ。
「でもジュビアは、グレイ様ならなんだっていい」
「ああ、そうかい」
「ガジル君だって、レビィさんなら―「だからなんで、そこでアイツの名前を出すんだよ!!」
机を拳で叩きながら、断固抗議するガジル。
「まあ仮に、大半の男の好みがそれだったとしても・・・・」
どんちゃん騒ぎで酔っ払いが舞い、始終何かが壊れる音がするギルドを見やり、ガジルが呟いた。
「このギルドには清楚なんて似合わねえけどな」
「それもそうね・・・」
〜終〜
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