Get&Gift
□猫と電子レンジ
1ページ/3ページ
女子が海に行った。
キドとマリー、モモとエネだ。朝6時に家を出て、夜の11時頃帰って来るという。
いつものマリーが茶をモモにぶっかけて謝り続けたマリーにモモが提案したのが海だった。そこから何故か女子で行こうと発展したのだ。
初めエネはノり気だったが、キドはいつものツンデレを発揮して行きたくないと言っていた。
が、これがまた何故かカノが「少し休むのも良いことだよ!」とおしたお陰で、じゃあ、とキドも行くことになった。
これは昨日の出来事なのだが、あの後女子で水着を買いに行っていた。(それまでメカクシ団員は男子2人と女子2人、しかもひとりは男前でもうひとりは引きこもりだ。海に行くなんて滅多になかったので、マリーとキドは水着を持っていなかった。)
俺らも行きたーいと手を挙げたカノとセトだったが、あっさり却下された。
こうして女子4人は基地を出た。
コノハもヒビヤとヒヨリに誘われて、朝早くから動物園に行っている。
残るはセト、カノ、シンタローの男3人だった。今日はこの3人で家事をこなさなくてはいけない。セトがいるから大丈夫だろう、と午後3時まで全ての家事をセトに任せてぐうたらしていたカノとシンタローだったが、「もう、2人共晩御飯抜きにするっすよ!」とまるでどこぞのお母さんのように怒ったため、2人共家事を手伝う事になった。これが今さっき起こった出来事。
「ようやく手伝ってくれる気になったっすか」
「えーダルいー」
「晩御飯抜きに「わかりました」
「ところで俺は何すればいいですか?」
「んー、買い出しか晩御飯つく「晩御飯つくります」
「えー、じゃあ僕買い出しィ?暑いー」
「アイス買っていいっすよ」
「行くー!」
こうして3人はそれぞれの役割を果たすことになった。
「俺何つくりましょう?」
「自分がつくれる品でいいっすよ」
するとシンタローは少し考えたが、ハッと思いついたように顔を上げた。
「じゃあ、チャーハンつくります」
「いいっすねぇ!じゃあカノは買い出しにLet's go」
「はいはーい」
カノはセトからお金を受け取ると、ゆっくり玄関に向かった。