目を剥いて掛けた話

□第9話 財布の中身
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「ふぅ……まぁ、そこまで言うなら、キサラギちゃんに携帯代は負担してもらうってことでしょうがないかな?」

カノがキドと私に確認する。

私たちは無言で頷いた。

「じゃあそういうことで!いやぁよかったねマリー、キサラギちゃんが全部出してくれるって!」

「えぇ!?あれ、なんか……えぇ!?」

カノの態度の急変ぶりにはいつもビックリさせられるなぁ。

「え?やっぱりマリーに払わせる?」

おいおい、そんな爽やかな笑顔で聞くのやめとけよ。

意地の悪いやつだな。

「……ッ!い、いや……私が、払いますけど……」

「だってさ!よかったねマリー」

「一件落着だな」

一件落着と言っていいのか、これは。


まぁいいのかな?

『キサラギいつもこんなんだから後は慣れろ』

慣れるしかないと思われるよ、これは。

「はい……」

うん。

なんかごめん。


「あの……ホ、ホントにいいんですか……?」

マリーが不安そうな表情でキサラギに聞く。

「あ!う、うん!全然大丈夫だよ!」

キサラギがマリーに話しているときカノのほうを見るとキサラギの財布を開けていた。

あ、カノがキサラギの財布覗いてる。

一緒に覗こう←


うーん……

大丈夫なのかねぇ?

この金額。

「でもこれだけじゃちょっとねぇ……ほんとに大丈夫?キサラギちゃん」

うわぁ。

カノと一緒のこと考えてたよ。

「なんとかするしか……ってちょっ!!なんで私の財布持ってるんですか!?え?い、いつの間に!?」

『ついさっき』

「ついさっきって……!?えぇ!?」

キサラギって一々ビックリしてるな。


『それにしてもレシートで財布パンパンじゃないか』

「キサラギちゃんちょっとレシート捨てなよ〜!っていうかドライマンゴー食べすぎじゃない?」

「毎日買ってるぞこれ……あたりめとセットで」

『マジか。歯でも鍛えてんの?』

カノはぽんぽんとレシートを机の上に置く

『ん?なんだこの飲み物!お汁粉?あ、炭酸入りって書いてある』

「この日から毎日買ってるみたいだね。ハマったの?」

マリーがクスッと笑うとキサラギの顔が赤くなった。

「うわああああああああ!!」

大声出さないでよ……

まぁ出させたのは私たちだけどさ!





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