目を剥いて掛けた話

□第6話 引っ込み思案登場
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私はだんまりを決め込んでみた。

するとキドもカノもだまり、私のことを見つめてきた。


目は口ほどに物を言うというのは案外当たってるらしい。

『……あぁもう、わかったよ』

キドが行きたくなさそうだしな。

うん、代わりに私が行って差し上げますよ。

結構不本意だからな!

キドに直で頼まれたわけじゃないし……

もしキドに直で頼まれたんだったら喜んでいくんだけどなぁ……

面倒に思いつつもマリーの部屋へと足を進める。


ちょっとイライラしていたせいかマリーの部屋のドアを勢いよく開けてしまった。

ゴンッ

「あうっ!?」

『あ、すまん』

マリーはしゃがんで額を押さえ涙ぐんでいた。

まぁ、ドアのところにいたマリーが悪かったってことで許してほしい。


『マリー、単刀直入に言う。あっち行って自己紹介してこい』

「……」

キサラギがいるであろう方向をチラッと見てムリムリと頭を横に振る。

『新しい仲間なんだから挨拶はしないとダメだろう』

しゃがんでいるマリーに目線を合わせるために私もしゃがむ。

「だって……怖いよ!!」

『何が?』

「えと……その……」

『ほら、すぐ言えないだろ?』

「で……でも……やっぱり無理だよぅ」

『でもなぁ』

「じゃあクオが私の代わりにしてきてよ」

『いやいや、それじゃ意味ないから』

「どうしても行かなくちゃダメ?」

今日はイライラしてるから上目使いは効かん。

『ダメだ』

「お願い!!」

『お前なぁ、さっさとしねぇとダー●マター食わせんぞ』

必殺ダー●マターの脅し。

んー……なんか適当過ぎるな、この名前。

「……わ……わかった行く」

マリーの顔が少し青ざめている。

ダーク●ター恐るべし。

『じゃ行くぞ』


まず私が先にマリーの部屋を出た。

そして、マリーも部屋を出たことを確認するとドアを閉めた。

マリーは私の後ろに隠れる。


「お、巧いこと説得したみたいだね。さすがクオ副団長」

カノは(いや、カノに限らないが)、からかっているのか私のことをたまに副団長と言ってくる。

ってか副団で良くね?

『あのさ、前にも言ったけど私は副団の器じゃないよ。副団はカノで良いんじゃないか?』

「それはやめてくれ。面倒だ」

即、キドから制止の声が上がる。

『やっぱり?』

「え?何?僕除け者扱い?」

そうだね。

「え!?無視!?」

いやいや心ん中で答えたから無視じゃない。



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