短編

□Do you like Halloween?
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『キド!あとでキドが食べたいお菓子を買いに行こうか!』

「べ、別にお菓子食べたいとか思ってないから買いになんて行かないからな!」

かわいいなぁ……!

っていうかホントは買いに行きたい……んだよな?

この間(昨日)、キドがかわいいことにお菓子コーナーじっと見ていたし……

『とりあえずこの話はまたあとでということで。カノお菓子早くプリーズ』

まずはお菓子の催促をしよう


カノはしばらくゴソゴソとお菓子を探していたが

「ん〜。残念だけど今は無いな〜」

無かったようだ

「え〜無いんですかぁ?」

キサラギは残念がっていた

それもそのはず

記念すべき一人目にしてお菓子がもらえないなんて哀しいことだ

「じゃあカノはいたずらで決定だね」

マリーが私のほうを向いて確認する

「そのようですね!マリーさん!」

『喜べカノ。最高のいたずらを用意しておいたからな!』

「全然喜べないんだけど……」

私はにやにやした顔をカノに向けていた


にやにやしているのには二つほど理由がある

まず一つはカノにいたずらをすることができるということ

もう一つはこの部屋にお菓子は絶対にあるはずなのにカノがそれを出さないのでいたずらされるほうがいいんだぁ……へぇ〜みたいな意味を込めて、だ


それがわかったのかいきなりポンと手を打った

「ああ!!そういえばこの辺にお菓子があったかもしれないなぁ!」

うん。わざとらしいのがよくわかる

「あ、あったあった。これあげるからいたずらはしないでね!」

と、くれたのは近くのケーキ屋の期間限定品(しかも一日10個限定)のお菓子……!

みんなでおお〜!と歓声をあげた


限定品のお菓子より自分の命をとったか

まあ賢明な判断だ


実際はいたずらしたかったのだけどこのおいしそうなお菓子に免じていたずらするのはやめよう


「ちゃんと渡したからね!いたずらはナシだよ!」

カノが切羽詰った顔で言う

『はいはい。キドー!いつお菓子買いに行こうか』

カノよりキドが優先事項←

「いいお店ご紹介しますよ〜」

お!そらありがたいね

「だから行かないって言ってるだろ」

『……じゃあ服買いに行こう!フリルのスカート!』

「え?キドのスカート買いに行くの?僕も一緒に行こうかな〜」

ふざけて言ったらカノがノってきた

「殴られたいのか?カノ」

キドはすでに殴る準備をしている

「そんな滅相もない」

張り合いないなオイ

「マリーちゃん。カノさんって変態なの?」

「クスッ……モモ。今気づいたの?」

キサラギとマリーはコソコソと話をしていた

「マリー、そこ肯定するところじゃないしクスッて笑う場面でもないよ!」

カノは彼女らの話にツッコミをいれていたがとりあえず目当てのものは手に入ったので次に行こう

『よーしみんな〜。次の人のところに行こうか。もらうはお菓子!!』

「なんか僕が無視されんの固定化してきてない!?」


気のせいだろ






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