短編

□I wate for you.
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答えが見つからないと気持ち悪い

ホントなんで好きになったんだろ

『あ〜……困ったなぁ……』

「何がだい?」

『は?え?』

いきなり後ろから声がしたからびっくりした

後ろを向くとそこには

『なんだ。里志か』

今まで考える題材になっていた里志がいた

「なんだとはご挨拶、だね」

ホントはなんだどころじゃないんだけどね

なんて声に出したら勘ぐられる


『摩耶花とえるは?』

「摩耶花は図書委員会の仕事で千反田さんはその手伝いで遅れるってさ」

『へ〜……』

「ホータローは?」

『あいつは今日用事があるんだってさ』

「親友である僕にも知らせてくれてもいいだろうに……」

摩耶花とえるは遅れて来る上にホータローは今日ここには来ない……

つまりしばらく二人きり、か


これは嬉しいんだか嬉しくないんだか判断のつきにくい状況だな


「それでさ」

『ん?』

「結羅は何に困っているんだい?」

やっぱり聞かれてたか

『別になんでもないよ』

「別になんでもない人が困ったもんだな〜とか言わないよ?」

『それもそうだな』

「僕で良ければご相談に乗るけど?」

『……』

相談に乗るけど?……ねぇ

それじゃ

『お言葉に甘えて相談に乗ってもらおうかな』



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