目を剥いて掛けた話

□第8話 弁償するには
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あー、疲れた。


というのもマリーがキサラギにお茶をぶちまけたので謝りまくって、一応その場を治めて、今はキサラギにシャワーを浴びに行ってもらっているからだ。

ここまでがかなり疲れた。

いやはや。


『カノ、お前はいい加減笑うのやめろ』

他人から見ればもう笑い終えたと思われる表情をしているカノに言う。

「笑ってないじゃん」

他人から見れば爽やかな笑顔であると思われる表情で私に言い返す。

『……つまらんことで【欺く】なよ……』

「バレたか」

バレバレだ、バカノ。


ということで、疲れた。

もう何か今日はいつもより疲れた。

楽しいことがあったってのと、まぁ……さっきの騒動?のせいだな。


みんなそれぞれ何かやっているようなので私はソファーに寄り掛かって目を閉じた。

言っておくが決して寝てるわけではない。

休憩してるだけだ。

まぁ、もしかしたら寝るかもしれないけどね!


結構静かだったのでいろんなことを考えていた。


……ん?例えば?

例えば、キドが可愛いとかキドが可愛過ぎて死にそうだとか小さいときのキドもベリーキュートだったなとか(以下略)……

全部キドじゃん。

自分で考えといてなんだけど、キドばっかりじゃん。

さすが自称シスコン。

なんてバカなことを考えていたらキサラギが戻ってきた。

只今AM11:32くらい。


「なんかすみません、服まで借りちゃって……」

「いや、元はといえばこっちのせいだしな。しかしどうしたもんか……」

「ホントですよね……はあぁーーっあ!いや!大丈夫!大丈夫だから!ね!?」

いやいや、ため息ついた時点で大丈夫じゃないだろ。

「でも……でも……!」

『マリー泣くなよ』

マリー泣きそうだよ。

泣かれると困る。

なんか雰囲気がこう……暗くなるからさぁ……

まぁ泣くのはやめてほしいってのが私の心情。


というか御臨終された携帯様を今更どうしたって遅いだろうに……と思うのは私だけですか?




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