目を剥いて掛けた話

□第5話 まぁそんな感じ
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体質を治す(?)という提案をするとキサラギはなんだか困惑(?)しているようだった。

え?できんの?みたいな。

「そ、それはその……治れば嬉しいですけど……」

『あ、やっぱり治したいのか』

「まぁ明らかに制御できてないもんね。ま、人それぞれ向き不向きもあるから、いろいろ試しながらにはなるけどね」

「試しながら……」

『そ、試しながら。すぐ治せるかって言われると無理だな』

「そう……ですか……」


大いに悩むといいよ。

こんな機会は普通あるもんじゃないし。


「あぁ……でもこの感じ懐かしいなぁ。昔、キドとも話したね、そういや」

カノ……

目閉じてるってことは頭ん中で回想中なのか?

「そんなこともあったかもな」

あったよキド。


あの時のキドは今と変わらず可愛かったな……

あぁもうヤバイ。

鼻血出る。

いや出ないけど。


どっちだよとか突っ込んだら負けだ!


「あの時のキドはまだ可愛かったなぁ〜……」

『今も可愛いじゃないか』

キドに聞こえる範囲で言うと睨まれそうだから呟く程度に言葉を発する。

「【このままじゃ私消えちゃうよぉ助けて〜】って痛い痛い!!」

『何今の。キドの声真似?似てないな』

カノはキドに脇腹を鷲掴みにされていた。

痛そーだねー。

カノ普通に笑顔だけど。


「先にお前を消しておけばよかったよ」

『それじゃ今度粗大ゴミにでも出すか』

笑顔でキドに問いかけると、

「あぁ、そうしよう」

賛成の声を頂いた。






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