短編

□Do you like Halloween?
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カノside

「カノさんカノさん!」

何かのコスプレをしたらしいキサラギちゃんがドアからピョコっと顔を出し手招きをしている

「キサラギちゃんどうしたの?」

僕がドアのほうに近寄るとキサラギちゃんは後ろを向いた

「皆さんいきますよ!せーの!」

たぶん僕に聞こえないように言ってるんだろうけどしっかり聞こえちゃったなぁ

っていうか皆さんってキサラギちゃんの他に何人いるの……?

バンッ

「『「「「トリック・オア・トリート!!」」」』」

ドアが破壊されるんじゃないかと思うくらいの勢いでドアを開けた、仮装したっぽいメカクシ団の女子組が僕の部屋に入ってきた

「え?何、みんなどうしたの?」

『カノ、お前今日が何の日かわかんねぇの?』

今日?

今日って10月3……

「あ。今日ハロウィンか」





クオside

『え?覚えてなかったの?』

こんな楽しいイベントを覚えてなかったとか

ありえん

「ですよね!人にいたずらできるこの素晴らしい行事を忘れるなんてありえませんよね!」

エネちゃん同志じゃないか……!

ん?

「クオにエネ、人それぞれだからそう否定してやるな」

「だよねキド!人それぞれだよn……」

カノがキドに抱き着こうとする

ちょっと息の根止めてあげたほうがいいのかな?

「寄るなっつってんだろ」

「おぅふ!」

キドが先に鉄槌を下したようなのでカノの息の根止めたげよう大作戦の決行は中止にしよう

……残念だ

「クオその作戦物騒だからやめて……」

『あれ?ダダ漏れだった?』

なんでカノが作戦のこと知ってるのさと思い、キドに聞く

「こんな楽しいイベント……あたりからずっと聞こえてたぞ」

わ、おー

だからエネちゃんが話にノれたんだね


「ところでカノさんお菓子くださいよ!」

キサラギが単刀直入に本題に入った

「trick or treatですからね!」

エネちゃん無駄に発音いいな!

とりま、ちゃんといたずらも考えてあるから安心しろよ

「全然安心できないんだけど!!」

あらら、またもやダダ漏れ

「実はキド人からお菓子もらうのとっても楽しみにしてたりするから……」

『「え!キドそれホント!?」』

新事実だよマリー!!

刹那、私とカノは目を輝かしてキドのほうを向く

「ああああああああああああ!!んな訳あるか!!マリー変なこと言うな!!」

かなり顔が赤いからホントのようだ



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