短編

□I wate for you.
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『まぁまず座ってよ。私だけ座ってるんじゃ気分悪い』

「それじゃ向かいの方に座らせてもらうよ」

『どうぞ〜』

どうぞ、なんて私の家じゃないけどね


「で、相談の内容は?」

里志はどんな顔するんだろうね

自分のことについてだなんて言われたら

びっくりして困惑して悩んでくれるといいなぁ

私も悩んでるの大変だし

『相談ってのはさ、』

ってヤバイ

何これめっちゃ恥ずかしいね

よくよく考えたら軽く告白だしね

『えと……その……あー』

「言いにくいこと?」

『うん。かなり言いにくいこと。でも絶対言うからちょっと待って』

うわぁすごい

こんな台詞が自分の口からスラスラ出るだなんて

しかも絶対言うって言っちゃったし!

こりゃもうあとには引けないな


二、三度深呼吸をし、心を落ち着ける

『言うよ』

「うん」


『私ね、里志のこと好きなんだけどどうして好きなのかなって考えてたの。でも答えが出ないから困ってたんだ』


間が空く


「……それってそこまで僕のこと好きじゃないってだけじゃない?」

「いや、好きだよ。里志のこと。それはもう摩耶花以上に」

なんか即答

でも後悔はしてない

……ハズ

『っていうか言い方が悪かったかな。どうして好きになったのかなって思ったんだけど……ってこれも一緒の意味?』

「まぁ、大体は」

苦笑いで返された

『あー、思ってることを言葉で表すのは難しいなぁ』

恥ずかしくなって机にうつ伏せる


恥ずかしいねぇ

私ったらここまで馬鹿だったか


「とりあえず、結羅が本当に僕のことを好きだとすると僕は告白されたってことでいいのかな?」

『うん。それで合ってる』

うつ伏せたまま答える

しばらく顔上げらんない

「そっか」




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